デカローグ (波:Dekalog, 英:The Decalogue) は、1989年から1990年にかけて製作されたポーランドのテレビドラマ・シリーズ。クシシュトフ・キェシロフスキが監督を務め、キェシロフスキとクシシュトフ・ピエシェヴィッチが脚本を、音楽をズビグニエフ・プレイスネルが担当した。各1時間の全10話で構成され、聖書の十戒をモチーフにしている。現代のポーランドに住む人々が直面する道徳的・倫理的な問題が各話で扱われる。本作はキェシロフスキの作品で最も称賛されており、「テレビ作品では最もドラマティックな作品」と言われている。第46回ヴェネツィア国際映画祭国際映画批評家連盟賞など国際的に多数の賞を受賞し、1990年代後半にはヨーロッパ以外でも公開された。スタンリー・キューブリック監督は1991年に出版した脚本の前書きで、本作への憧れに満ちた文章を執筆した。日本では1996年にシネカノン配給で劇場公開され、2001年にアップリンクから、2005年に紀伊国屋書店から5枚組DVDボックスが発売された。