2065年のアメリカ、ワシントンD.C.。“プリコグ”と呼ばれる予知能力保持者のビジョンを頼りに、殺人事件を未然に防いでいた捜査機関“犯罪予防局”のシステムが崩壊し、早10年。“犯罪率ゼロ”という夢の世界は終わりを遂げ、その後世の中には再び殺人事件が横行するようになっていた。 かつての捜査の要であった3人のプリコグたちはIDを抹消され、人里離れた地でひっそりと暮らしていたが、その中のひとりダッシュは、未だに現れる殺人予知のビジョンに、日々悩まされていた。彼は世間から身を隠す存在である自分に別れを告げ、ワシントンD.C.に戻る決意をする。自身の脳裏に映りながらも止まることなく繰り返される殺人事件をなんとか防ごうと、立ち上がる決意をするが…。