自己中心的で同居人は小さな熊のぬいぐるみ。愛車のミニを見事なハンドルさばきで乗りこなすものの、駐車の際には周囲にぶつけまくり、肘あて付きの上着と丈の短いズボンがトレードマークの風変わりな中年男、ミスター・ビーンが巻き起こす騒動を描いたコメディ。ほとんどセリフがなく、視覚的な面白さで笑わせるというスタイルが英語圏以外の国でも人気となり、エピソード数は少ないものの、全世界で繰り返し放映されロングランヒットとなった。シリーズ終了後に2本の劇場映画とアニメーションが製作され、グッズを含めた関連商品も多数販売された。主演のローワン・アトキンソン(「ジョニー・イングリッシュ」)が脚本も兼任し、妥協を許さない綿密な構成と入念なリハーサルで細部にまでこだわった極めて質の高い作品。リチャード・カーティス(「フォー・ウェディング」)、ロビン・ドリスコルが共同で原案・脚本を担当している。