『蝿の王』の著者で知られ、ノーベル文学賞を受賞した作家ウィリアム・ゴールディングの小説を映像化。19世紀初頭に“地の果て”と呼ばれたオーストラリアを目指す船を舞台に、若き英国貴族が過酷な航海の中で人間として成長していく姿を描かれる。2005年7月に英BBCで放送され、2006年10月に米PBSで放送された本作の主演は、「SHERLOCK シャーロック」シリーズでブレイクする前の若きベネディクト・カンバーバッチ。本作で、モンテ・カルロテレビ祭ミニ・シリーズ部門主演男優賞を獲得。サム・ニールやジャレッド・ハリスなど実力派俳優との豪華共演と、カンバーバッチの英国貴族コスチュームも見どころ。閉鎖的な船の中で繰り広げられる人間の愚かな行為が引き起こしてしまう悲劇、心の闇、狂気を描き出すストーリーは、原作者のウィリアム・ゴールディングならではで、人間のあり方を鋭く追及している。